今回は、関節痛に対する治療薬のリブレラ®についてのご紹介です💉


✅有効成分
→ ベジンベトマブ(Bedinvetmab)
→ イヌ抗NGFモノクローナル抗体製剤
※ 犬のNGFという物質にアタックする抗体が含まれた製剤
✅ どんな時に使うの?
→ 犬の関節炎に伴う疼痛を緩和するためのお薬です。
→ 特に適応となるのが、変形性関節症(AO)です。
→AOは加齢、肥満、外傷、遺伝、過度な運動などによって生じ、関節に慢性的な痛みを発生させます。
→犬および猫においてAOの発生率は非常に高い😱
✔︎ 犬🐶 約40%
✔︎ 猫🐱 約70%以上
✅ 関節炎はどんな症状?
➡︎運動時に足を引きずる
➡︎散歩でノロノロ歩く
➡︎ゆっくり立ち上がる
➡︎ジャンプが苦手
➡︎動作がぎこちない
➡︎階段が苦手
→ おじいちゃん/おばあちゃんがよく痛がってるアレのイメージです😫
✅ 作用機序
→ 関節炎において痛みを発生/増強させる物質である、「神経成長因子(NGF)」を阻害する働きがあります。
→ 関節炎の際に、NGFが活性化すると、関節内に炎症を引き起こす物質(サイトカイン)がどんどん放出されます。
その結果、関節の痛みはさらに増していきます。
NGFを阻害することで炎症サイクルをストップさせ、過敏になった神経を正常に戻す効果があります。
✅投与方法
→ 月1回の皮下注射
✅投与後の効果
→ 効果の発現は、投与後7日目から。
→ はっきりと効果を感じられるようになるのは、2回目〜3回目投与以降
『なんだか若返った?』『以前より散歩で元気に歩く』といった変化が感じられるようになります。

✅副反応は?
→ 下記の安全性試験において、問題となるような有害事象は生じなかった。
・3ヶ月間、毎月投与による試験 ➟➟ 嘔吐、嗜眠、食欲不振などが数例あり
・6ヶ月間、10倍量を毎月投与した試験 ➟➟ 一過性の注射部位の腫れ
→ 妊娠期には投与できない
✅その他
→ 他の鎮痛剤などの薬と併用が可能
→ 自己の免疫機能によって、効果が減弱する可能性が低い
※ 薬への耐性が出来にくい!
出典:ゾエティスジャパン/リブレラ
https://www2.zoetis.jp/species/dogs/oapain/librela/vets/dogsoa